2017/03/26

僕の辞書から値段が消えた

僕の父は地元の大企業だった。

その影響で、普通に就職すれば普通に楽しく暮らせると確信していた。

 

両親が真面目だった影響もあり、

小さい頃から僕は真面目な人間だった。

 

僕の服装は常に上げパン&左右対称だった。

片方だけにポケットが付いた服は真っ直ぐ着れないので嫌だった。

(ポケットの方が少し重いのでポケット側が下がるから)

 

そして、ズボンはお尻に食い込むのがデフォルト。

少しでもお尻に緩みを感じると最優先でズボンを上げていた。

 

もちろん、ソックスが下がるのも許すまじいと

常にソックスを上げまくっていた。(その影響でソックスが直ぐ伸びる)

 

高校3年生で初めて彼女が出来るまでは、

この真面目街道を貫いた。

 

彼女が出来てから、僕は変わった。

 

高校2年生までは、クラスで成績1位を継続していたが、

(工業高校なので自慢出来るほどでは無いが・・)

彼女が出来てからは右肩下がりで順位を落とした。

 

そして、就職シーズン。

僕は父親と同じ地元の大企業に就職する予定だったが、

成績不振で推薦漏れをした。

 

代わりに父親の会社の子会社に就職した。

初任給8万円だった。

 

給料の低さがコンプレックスだった。

 

 

僕は、とにかくお金が欲しかった。

そんな時、一番の親友からネットワークビジネスに誘われた。

 

僕の将来は希望に包まれた。

一生懸命ビジネス勧誘に打ち込んだ結果、

僕はお金も友人も彼女も失ってしまった。

 

絶望に打ちひしがれている時に、せどりに出会った。

 

せどり開始5ヶ月目には月商100万円になった。

せどりの情報発信も行った結果、その7ヶ月後には月収100万円になった。

 

最近では、ほぼ放置でも月収200万円がデフォルトになった。

僕の金銭的コンプレックスは崩壊した。

信じられない世界が現実になったのだ。

 

累進課税制度がある日本では、

お金を稼ぐと税金が増えるので僕の唯一の悩みは納税だった。

そんな時、法人化を勧められ、僕は社長になった。

 

突如収入が増え過ぎた事に終始困惑していた事もあり、

僕の生活水準は昔と変わらなかった。

 

ただ、僕の辞書から値段が消えたのは事実だった。

そして、大きな選択の自由が生まれた。

 

着れる服よりも着たい服を。

食べれる物より食べたい物を。

行けるところよりも行きたい所を。

 

いや、正直これは僕の中で優先順位が低い。

 

 

それよりも妻と全力で楽しめる事が嬉しい。

 

僕の妻は喘息持ちで思うように働けなかった事もあり、

独身時代はずっと極貧生活ををしていた。

働かないと収入が無いけど、無理して働けば発作が起こる。

この繰り返しで家賃も払えないくらいだった。

 

結婚して妻の通帳を初めて見たとき、

僕の初任給(8万円)を遥かに下回る給料で家賃37000円のアパートに住んでいたので、

僕から言わせたら生きている事が奇跡だった。

 

 

そんな苦しい状況にも関わらず、

人に優しく接する妻に人間的な大きな魅力を感じていた。

 

だからこそ、妻を幸せにしてあげたいと本気で思っている。

人に優しく出来る人は不幸にしてはいけないと思っている。

 

妻の幸せのために、僕は生まれてきたのかもしれない。

『楽しく生きる』というモットーの元、

 

一緒に1週間東京を満喫したり、

3日間連続でディズニーリゾートを楽しんだり、

USJやスペースワールドにも何度も遊びに行き、

数々の地に旅行に行った。

 

僕たち夫婦は高級車に興味は無いし、

高級住宅にも全く興味が無いし、

ブランド品にも全く興味が無い。

 

ごく普通の生活を送っているので、

好きな事を好きなだけやってもお金が増え続ける。

 

もはや、

高いか安いかという金銭的な判断基準は消えた。

欲しい物は高くても買うし、楽しそうな事にはお金を使う。

毎日が楽しくて仕方が無い。

 

 

友人の結婚式の二次会で高校時代の野球部のキャプテンと話していた時のこと。

そいつは、僕の人生で本当に大切な人間の1人だ。

 

結婚もして、1歳になる可愛い赤ちゃんもいる。

何かとアツイ彼とはいつも自己啓発の話で盛り上がる。

 

そんな彼が放った一言が強烈だった。

「仕事は嫌に決まっちょろうじゃん!家族に食わせる為に働いちょるんじゃ!」

 

彼の口から初めて聞いた不満は僕の胸に突き刺さった。

 

 

彼だったから衝撃を受けてしまったが、

思い返せば友達の会話は仕事の愚痴話が大半だった気がした。

 

給料が安すぎる。

毎日同じ事で死にそう。

ボーナスが出なかった。

後輩に給料が負けた。

リストラに合った。

再就職したら給料が下がった。

上司がムカつく。

部下が思ったように動かない。

パワハラを受けた。

飲み会で給料が無くなる。

サービス残業ばっかり。

終電に間に合わず、現場で寝る。

子供が起きている時に帰れない。

休みが無い。

日々のヘルメットで髪が薄くなった。

ストレスで体調を崩した。

 

まさに、ストレス社会。

しかし、自分のビジネスを持てば上記とは無縁の生活だ。

 

会社にストレスを感じているのであれば、

独立しても良いし、もっと楽な会社に就職しても良い。

 

大きな選択の自由が生まれるのだ。

 

彼との出会いで、

自分のビジネスを持つ大切さが身に沁みた。

 

 

・はじめに

・第1部「僕の辞書から値段が消えた」

 ↑今ココ

・第2部「社長が似合わない社長」

・第3部「BMWと軽自動車」

・第4部「努力の果てに掴んだ大損害」

・第5部「サラリーマンに突きつけられた現実」

・第6部「運命の貧乏おばちゃん」

・第7部「月収100万円の恐怖」

・第8部「僕は教える事に快感を覚える変態だった。」

・第9部「夢のない男の唯一の夢」

・第10部「たった1日で手に入れた年収」 

・第11部「楽しく生きる人生」

 

 

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